病院情報局では、病院単体の診療科別の入院患者数、医療圏におけるシェアの他に、どれだけ難しい患者を診ているか、どれだけ在院日数が長いか、どれだけ難治の患者を受け入れているかなどを確認できます。それを知ることにより、医療機関の特色を考察することができます。
施設の診断群分類別の患者数を確認
知りたい病院を検索します。検索する際は、施設名の一部でも構いません。

名古屋第二赤十字病院を調べて見ます。

月平均の患者数が確認できます。
患者の多い順に、消化器系、循環器系、腎・尿路系、呼吸器系、女性生殖器系の患者を多く受け入れていることがわかります。
ただ患者数は消化器系は確かに多いですが、医療圏におけるシェアが一番大きな診療科は腎・尿路系・新生児系であることが分かります。
診断群分類別の在院日数を確認

ここで【グラフ表示】を変更し、平均在院日数を見てみます。

患者1人あたりの平均の在院日数(どれだけ長く入院しているか)が確認できます。
新生児系や血液系、神経系の入院が長引いていることがわかります。
診断群分類の在院日数指標を確認
次に【グラフ表示】の在院日数指標をクリックしてみます。

これは在院日数について、全国平均に比べ長いか短いかが分かります。平均を1として、数字が大きいほど在院日数が短いことを意味しています。
例えば眼科系や内分泌系は全国平均に比べて在院日数が短く、反対に乳房系や女性生殖器系の在院日数は全国平均に比べて長く、病床の回転に何かしら課題があるかもしれないことを示唆しています。
診断群分類別の患者構成指標を確認
次に【グラフ表示】を患者構成指数にします。

在院日数が長い疾患の患者(つまりより複雑な傷病の患者)を、全国平均に比べてどれだけ診ているかが確認できます。平均を1として、数字が高い方が複雑な傷病を診ているということになります。
すると、この施設では新生児系でより複雑な傷病の患者を診ていることが分かります。反対に皮膚系や耳鼻咽喉科系の他に、消化器系や呼吸器系の患者も比較的複雑ではないことが分かります。