スマホなどの“ながら運転”による事故が増加傾向に!ハンズフリー通話の扱いは?

雑記
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交通事故が年々減少傾向に!?

ツイッターなどで交通事故の映像が手軽に素早く手に入るようになったこともあり、交通事故などは増加しているように感じられます。けれど実は、ここ15年交通事故は減少傾向にあるとされています。

警察庁は1月4日、平成30年中(2018年1月~12月)の交通事故死者数を発表した。発表によると交通事故死者数は3532人。これは警察庁が昭和23年に統計を開始して以降、最小の交通事故死者数となり、2017年より162人減少した。

Car Watch

上はとある交通事故に関するニュースの抜粋ですが、それによると、2004年(平成16年)をピークに、交通事故全体としては減少傾向にあることがわかります。2004年には交通事故が約95万件だったのに対して、2018年(平成30年)には半分を下回る43万件、また負傷者は118万人から52万人に、死者数は7,400人を超えていたのが3,500人程度まで減少しています。

ただその一方で、ながら運転による死亡事故は増加傾向にあるとも言われています。

自動車運転中にスマートフォンやカーナビを使用する、いわゆる「ながら運転」に関連した交通事故が増加傾向にある。警察庁が公表した交通死亡事故の特徴によると、昨年、運転中の携帯電話、カーナビなどの使用が原因で発生したとみられる事故は2790件。うち、カーナビの注視中が1698件、携帯電話の画面目的での使用が966件、携帯電話の通話目的での使用が144件だった。ここ10年の件数を比較すると、「通話」は4割ほど減少したが、「画面の使用」による事故は2.5倍へと大きく増加している。携帯電話使用などの死亡事故率は使用なしに比べて2.1倍に跳ね上がることも分かっている。

労働新聞社

さすがに「通話」による事故はだいぶ減ってきているようですが、その代わりスマホの操作に夢中になってしまい前方確認などを怠ってしまったというような例が倍以上に増えてきているというのです。

運転中の通話禁止には理解が進むも、それ以外のスマホ操作はまだまだ理解が進んでいない?

運転中の通話については取り締まりが強化されてきて、またその危険性が認知されてきたこともあり、減少傾向にあります。けれども通話以外のスマホの操作についてはまだまだ増え続けているようです。

それには、以下の要因が考えられます。

通話と違い隠れて操作できる

通話だとどうしても耳にスマホを当てなければいけない分、外から見えやすくなります。けれどもスマホの操作ならばハンドルの下で操作しつつ画面を見ることが可能となります。

実を言えば、運転中ハンドルの下で操作していても、外からはよくわかってしまうのですが。

通話よりもスマホ“保持”の方が罰則が小さい

携帯電話(スマホも含む)の「使用」と「保持」では罰則に違いがあります。単純に「保持」に比べて、「使用」では罰則が大きいとされています。

2.罰則等
(1)携帯電話使用等(交通の危険)
罰  則 3月以下の懲役又は5万円以下の罰金
反 則 金  大型12千円、普通9千円、二輪7千円、原付6千円
基礎点数 2点
(2)携帯電話使用等(保持)
罰  則 5万円以下の罰金
反 則 金  大型7千円、普通6千円、二輪6千円、原付5千円
基礎点数 1点

道路交通法

「使用」とは通話の他に画面の操作、画面注視なども含まれます。ですが通話の場合すぐに通話の履歴を確認することができますが、画面操作や注視は場合、見つかった瞬間に電源を切ってしまえば、それを証明できないことが多いのもまた事実です。そのために、運転中は通話は諦めても、画面操作は諦めきれない人が多いとも言われています。

ただし逆に言えば、スマホは持っているだけでも罰則があります。もちろん罰則を受けないために運転中保持しないようにする、というわけではありませんが、保持することが今の日本の法律において罰則を受ける対象であることは認識する必要があるようです。

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ハンズフリー通話の扱いは?

ところで運転中に携帯電話(スマホ含む)にて通話するにあたり、ハンズフリー通話について論じられることがよくあります。2019年4月現在において、道路交通法上ではハンズフリー通話について制限していませんが、各都道府県の条例にて規制されている場合があります。詳しくは各自治体に問い合わせてもらいたいところですが、47都道府県のうち約7割程度の自治体にてハンズフリーが禁止されていると言われています。

ハンズフリーを条例で禁止する理由としては、耳を塞いてでいる、つまり外の音を遮断しているということを問題とする説が挙げられています。前方で何か事故など起こった際の音や踏切の音、または後ろから来る救急車やパトカーのサイレンなど、自動車の運転に音の要素は非常に重要です。それが遮断されてしまうことが問題であるとしているのです。

ただし、上記は1つの解釈に過ぎません。耳を塞ぎ音を遮断するイヤホンはダメで、Bluetoothとスピーカーであれば大丈夫であるとする説もありますが、電話に気を取られている状態自体が危険運転とみなされ、すべてのハンズフリーを取り締まるという説もあります。やはりここはハンズフリーを使わ内容にするか、使ったとしてもすぐに折り返す旨を伝えて、早々に通話を終わらせることがベストなのかもしれません。

スマホなどの“ながら運転”による事故が増加傾向に!ハンズフリー通話の扱いはのまとめ

以上、ここ最近の事故の傾向や運転中の携帯電話(スマホ含む)の取り扱いについて、また運転中ハンズフリーを使った通話の解釈についてなど紹介してきました。一番ベストなのはとにかく運転中携帯電話(スマホ含む)をいじらず、電源を切るかドライブモードにして後部座席にでもしまっておくことでしょう。これから車を運転する機会も多くなるこの時期、、是非とも安全で快適なドライブを楽しんでもらえればと思います。

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